少し前になるが、3月11日の日経で
高島屋の新たな取り組みが報道されている。
ざっくりいうと店舗のショールーム化だ。

各店への在庫は試着用のみを置き、
販売分はすべて倉庫から店舗もしくは、
お客様宅へ配送するしくみ。
私自身何度もメリットについて考えたことのあるプランでもある。

この方法には2つの大きなメリットがある。
まずお客様にとってであるが、
基幹店以外にもしっかりと商品が並ぶようになる。
委託販売形式をとるときは特にであるが、
どうしても売れる店に売れる商品が集め、
最終的な在庫消化率を高めようとする作用が働く為、
売上規模の小さな店には商品が回らず、
結果魅力もなくなりお客様が離れていく。
この手法をとることですみずみまで商品が行き渡る。

2つめは在庫管理上のメリットだ。
各店最低陳列量を持つだけでいいので
ストックは受注があった店に回っていく。
大型店に大量におくことで、
まだ商品があるにもかかわらず
品切れ店舗が発生するということがなくなる。

色サイズのバランスの偏りも修正しやすい。
品出し作業も量が減り楽になる。
売れた商品のお渡しや商品手配の作業が追加されるが、
これは売れたものに対する作業である。
ロスなのは売れないものに費やす作業で、
そこがなくなるわけだ。

逆にデメリットはというと、
1つ目は、買い物がもつ本来の楽しさが
失われはしないか?ということ。
持ち帰ってウキウキして袋を開けるあの感覚が、
配送待ち、もしくは店に受け取りにくるまでの間、
またなければならない。
それでもお客様は買ってくれるのか?

近年ネット購入が浸透してきているので、
過去ほど壁にはならない時代に
なってきていることは確かなのではあるが
正直いって恐怖を感じる部分‥‥

もうひとつは働き方に馴染むかどうかだ。
店舗で接客してその場で受注した場合は問題ない。
店にも、販売員にも実績がつく。
では、店舗で下見した後、
お客様がECサイトで購入した場合はどうなるか?‥‥
普通に考えればECサイト事業の売上だ。
ここでコンフリクトが発生する。
一生懸命接客した後、
「じゃあ家に帰ってネットで買うわ」といって帰られると、
当然モチベーションは下がる。
何度か繰り返されるうちに
徐々に本腰が入らなくなってくる。
あるいはここで発注していってぇぇ‥と
お客様にごり押するケースもでてくる。
ネットで発注するときに
私の名刺のコードを入力してくれると
〇〇な特典が‥‥とか、
お客様にも販売員にもメリットが
ある形をセットにしないと
次第に空回りを始める。
勿論お店で買うのが
1番メリットが高い方が
いいのはいうまでもないが。
人的販売な力と、評価を含めた仕組み作り、
そしてWEB関連を含めたシステムの整備など
が高いに活かしあう形になる必要がある訳だ。
インクルージョンというと、
まずはヒト、組織の話になるわけであるが、
マネジメントという意味では、
関わる全てがインクルージョン(活かし合う)ことが
重要となってくる。

新しいやり方には障害がつきものであるが、
なんとか成功して小売業の、
生産性向上の施策の1つとなることを祈ります!
頑張れ高島屋!!(^^ゞ