前回から【利益】を残すためには
ある意味最も重要な要素である、
【在庫】についてのお話に移りました。

という事で、小売業の利益改善コンサルタント、
中小企業診断士の専田政樹がおくる、
店舗の利益改善 虎の巻、
【41巻】です。

前回は【適正在庫】が大切である、
というお話をしました。

一方で【適正在庫】って何?
と思った方も多いのではないでしょうか?

実際に何をもって適正化というのは
非常に難しい判断になります。

というのも、売り方を変えると、
その適正量が変化するからです。

商品はなんであったとして同じです。

先日の温度変化の例(虎の巻39巻)で
考えてみましょう。

昨日27度だった気温が、
ついに30度になりました…
という状況を思い浮かべて下さい。

何が売れるのでしたっけ?

27度はアイスクリーム、
30度はかき氷でしたよね。

という事は売れ筋が、
かき氷に変わる温度なわけです。

ここで難しい判断を迫られる訳です。

昨日アイスクリームが15個、
かき氷が3個売れていたとします。

今日はどうなりますかね?
こういう状況で仮説を立てて商品を発注し、
適正在庫を確保しようというテーマです。

おそらく今の条件設定では、
なんともいいようがありませんよね。
情報が少なすぎます。

このままで無理やりいくと、
当てずっぽうになるわけです。

先日のキャラクタースーツの
例(虎の巻36巻、37巻)でいえば
情報がとれていない為、
ハリケンジャーの青のジャケットが
在庫不足で品切れを起こします。
あの話しでは青が女の子であるという
情報が重要だったので、
その情報をロストしていると、
赤に対し1/3だけしか在庫を
確保しないからです。

このケースでも過去の事例や
氷菓子分類の売上総量のデータなどが
欲しいところです。

過去に27度から
一気に30度にあがった時の
売上数量の変化の度合いが知りたいですよね。
例えばアイスクリームが
15個から10個へ
かき氷が3個から20個になったのならば
氷菓子合計は18個から
30個にアップしていますよね。

もしこうならば、
売れ筋がかき氷に変わるが、
氷菓子そのものが伸びているという事です。
暑くなった時に総量がのびる訳です。

一方この場合はどうでしょう?
アイスクリームは15個から3個へ
かき氷は3個から15個へ。
これだと総量の18個は変化していません。
氷菓子全体の量は変わらず、
売れる種類がかき氷に変わっただけです。

これがどちらなのかによって、
在庫の持ち方は全く異なるわけです。

もし前者なら、アイスクリームの
在庫もある程度持ち続け、
かき氷を増やす必要があります。

一方もし後者なら、
売れなくなるアイスクリームの在庫は抑え、
かき氷を増やすというアクションになります。

根拠をもったアクションをする、
要は的中確率を上げるためには、
普段からケーススタディを持っておく
必要があるのです。

いかがでしょうか?
【適正在庫】は根拠をもって
考えないとただのヤマカンになってしまい、
リスクが高まってしまうのです。
店長さんが、明日は30度になるから、
かき氷しっかり確保しておけよ!
と部下に支持を出したとします。

部下はわかりました。
では昨日の販売数の倍の6個を計画し、
最低陳列量の2個がのこるように、
合計で8個の在庫を持ちます。

根拠をなく考えるとこうなる
可能性があるわけです。
ですから的中率をあげられるように
日頃から分析を蓄積する必要があるわけです。

いかがでしょうか?
次回はこの話について、
もうひと深掘りいたします。

お楽しみに!   (^^ゞ

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