皆さんこんにちは。中小企業診断士の專田政樹です。今回から新しいカテゴリーを作成しました。
【渡辺いっこう先生 勉強会 レビュー】です。伝統ある勉強会で月1回開催ですが、かれこれ200回を超えています。
以前当ブログでも日本橋COREDOを取り上げましたが、あの話もこの勉強会の情報共有です。
ここ何ヶ月が休まず参加しておりますが、非常に内容が良いので、レビューをカテゴリ~化していきます。
7&i仕込みのメモ魔である私の手書きメモが基になりますで数値当は若干ブレがあるかもしれませんがご容赦下さい。

 

 

 

という事で、初回は3月の講演内容で、【VISIT 渋谷キャンペーン】です。

講師:東急電鉄㈱ 経営企画室 VISIT渋谷委員会:稲葉 弘様
1992年入社 11年財務部 →SCみなとみらい→たまプラーザ東急5年
本部リテイル事業部SC戦略→マーケティングIT
2013年よりVISIT渋谷委員会設立 メンバー7名

 

 

 

 

1.   ミッション→渋谷をもっと面白くする事

a.   日本で訪れたい街へ(現在の中期経営計画)

東急220社、150社 売上1兆830億円・営業利益621億円

売上構成 鉄道18% 交通34% 不動産50%→街つくりミッションの会社

現在再開発中 7つのビル 2027年完成 六本木ヒルズ級のイメージ

b.   全体ヴィジョン

エンターテイメントシティ渋谷

誰もが表現、挑戦できる街

カオスの中からムーブメントが生まれる街

そのスタイルに世界が注目しつつある街

c.   3つの戦略

渋谷エリア戦略・インバウンド戦略・TOKYO2020対応

3つの戦略から魅力的な街をつくり、人が集まってくる街へ

その為に各施策をマイルストーンでつなげる

d.   背景

東京都平成25年国別外国人旅行者行動特性調査

アジア系訪日客の増加で渋谷は都市別で1位から4位に転落

 

 

 

2.   INBOUND OUTBOUND~私鉄の発展の過程

a.   通勤通学+都市開発の砂利輸送

郊外から都市へ…片道輸送の非効率

b.   アウトバウンドの取り込みが多角化の始まり

都市から郊外へ人の流れを取り込む
遊園地・プロ野球・郊外型SC  等

c.   郊外(元はアウトバウンド)の資産がインバウンド資源へ大転換
箱根・鬼怒川・鎌倉・日光

→東急電鉄にはインバウンド資源がない
→渋谷をインバウンド資源化すべく取組中

 

 

 

 

3.   東急のインバウンド施策

a.   重点ターゲットへのPR活動
北京・上海・香港・バンコク・シンガポール
イベント会場でのPR活動…企業名は出さず渋谷をPR
連泊者へは東急ホテルの3000円の割引券等をつけるなど

b.   VISIT渋谷バス(失敗例)
渋谷→赤坂→六本木間を中古の2階建てバスで1日5便周遊
話題は高かったが安定した需要を生み出せず終了となった

c.   台湾向けキャンペーン
交通系、商業系の電子マネーをリンクさせ来店特典や優待を行う

 

 

 

4.   訪日客の受け入れ体制の強化

a.   多言語対応①
渋谷観光案内所:3言語対応・ステーションコンシュルジュを常時5名体制
MAP:渋谷の達人
FB:5言語対応 いいね19万件 東南アジアからのいいねが多い

b.   多言語対応②
ホテル・SC内その他全てのチャネルで多言語化
→サイン・ピクトで目で見てわかる化
サイネージ・タッチパネル→4言語化
多言語通訳サービス→外注(コールセンター的な役割)

c.   ポイント
日本語+アルファベット+ピクト
接客上のやりとりの補助ツール
外注ホットラインの確保
※アプリ等による多言語対応はなかなか安定せず試行錯誤中

d.   エリア連携
渋谷地区はもともと東急VS西武の構造だが、
インバウンドに対しては協力して取組をおこなっている

e.   WIFI対応…無料サービス
駅や付近のSC等、対象エリアを拡大中
ドコモ・AUなどの電波に1本追加して外国人向けにWIFIを解放
パスポートNOなどを入れる事で利用可能にする

f.   防災対応
区と連携して実行

 

 

 

 

5.   新たな集客イベントつくり~エリアイベントの一貫

a.   渋谷浴衣まつり~スクランブル交差点をゆかたでうめたい
DJポリスがでるくらいの場所である為、警備規制が厳しく実施許可がおりない
→街中の商業施設と連携し浴衣の売場展開をした上で
街で働く人が浴衣でし仕事をするキャンペーンを実施
「いつもの渋谷を浴衣でたのしもう」…最終的には街のど真中で盆踊りへ

b.   渋谷ファッション・ウィーク(東京コレクションの事)

 

 

 

6.   今後のテーマ

a.   課題①
長期に及ぶ開発・複雑な動線→わかりやすさへの対応が必要

i.   サイン表示、タッチパネル等のハード面での対応

ii.  コンシェルジュ・ICT技術、位置情報等ソフト面での対応

b.   課題②
実になるコンテンツ作り
スクランブル交差点は日本を象徴する存在ではあるが、来て瞬間的に終わってしまい消費が発生しない。原宿、明治神宮・・・他有力なコンテンツが周囲に多い為、周辺と連携しエリア全体を盛り上げる必要がある。

c.   今後に向けたアイディア

i.   情報プラットホームの構築:多言語・消費者目線の情報

ii.  交通インフラ:駅前等に観光バスが受け入れられないと発展しない

iii.オリンピック対応:渋谷をオフスタジアムの拠点に!

iv.  歩行者天国の復活:新たな文化発信が生まれる必須条件

v.   たゆまぬコンテンツ開発:常にあらたなものを!新たな109を!

vi.  街全体のリファイン:国内のフロントランナーが集まる街にしたい。

 

 

 

7.   Q&A

Q:新宿と渋谷の違いって??
A:渋谷は若者・IT企業の集まる街である
今のムーブメントが発露する街であり最先端の観測先である。
一方でわかりにくい。新宿であればロボットレストランのようにいいか
どうかは別としてはっきりとわかりやすいコンテンツがある。
渋谷は利権まじりで大きくは整備しにくくわかりにくいが…
路面店文化を踏まえその迷子になるような奥深さのある街である。
コンパクトなスペースにたくさんのコンテンツが密集している。
渋谷はロックの街でもある。そこも新宿とははっきり違う。

 

 

 

ざっとこんな感じでした。15年3月に発表された、訪日観光客の調査でも渋谷は4位でした。
渋谷の街お特徴がはっきりと出てくればまた返り咲くのだと思います。
別の統計では買い物の際に、実際に免税を実施した人は約2割。
もちろん商品郡毎にその率は異なるのですが、
免税対応の是非よりも、売場作りやサービスレベルの向上により
より訪日客を取り込みやすくなると思います。
内容への質問等ございましたら分かる範囲で説明致しますのでコメント下さい。
それでは皆さん、2020年、それ以降を目指してVISIT JAPAN頑張りましょう(^^ゞ