さて、子供にせがまれて週末関西旅行にきた際に、表題の海遊館にいってきました。こちらは、「ちきゅう たいかん 海遊館」というキーワードで「地球とそこに生きるすべての生き物は互いに作用しあうひとつの生命体である」という「ガイア仮説」をテーマとしています。太平洋を取り囲む「環太平洋火山帯」とたくさんの生き物が暮らす「環太平洋生命体」の2つのリングをコンセプトに出来るだけ自然に忠実に自然環境を再現し、生命のすばらしさや不思議さ、自然環境の大切さを感じてもらう事を目指しています。

※パンフレットより抜粋 ※海遊館HP http://www.kaiyukan.com/index.html

さて、素晴らしいコンセプトもさることながら、どこに感動したかというと、タイトルの通り生き物がほんとに目の前にいるという事!

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どの生き物も非常にきめ細かくみる事が出来ます。ラッコが目の前を泳げば毛並みまではっきりと見え、イワシのレベルでもエラの動きがはっきりと見ることができます。

ほんの数カ所ではありますが、それを訴求するポスターも発見しました。

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よくよく観察していくと、どうも通常の水族館との違いを感じ始めました。一つは近い距離感。水槽の際の部分の切り方がより客席にちかい切り方になっているように見受けられます。2つ目は遠近感。魚など水中を横から見る視点と、水面の上からの見る視点の両方が存在する場所で気が付きました。どうやら拡大して見えているようだと。そのため近すぎる位置の生き物は度の強すぎる眼鏡をしたかのようでピントを合わせにくい事がある・・・・

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そして答えを見つけました。厚さ30cmのアクリルガラスを使っている影響です。

 

さて拡大して見えるという事実はわかりましたが、実際に水槽ではどのくらいの影響があるのでしょうか?
水槽の外ではありますが、クラゲの展示を使って試してみました。

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逆サイドの水槽外からでもかなり大きく見えます。中を泳ぐクラゲは比べ物にならない緻密な見えか方をしていましたが・・・(笑)

そして秀逸なのは、絶妙なサジ加減の休憩用のベンチの配置です。
①混み合う序盤は壁面に!、②奥まで進んで疲労も重なり、密集度も下がる深海部では水槽前に配置され、じっくり鑑賞を!、③ダイナミックな甲殻類前では、かぶりつき席的なソファー使用!  ・・・なんともホスピタリティ溢れる絶妙な配置!!  こんな事を考えながら見ている人はあまりいないでしょうが・・・ほとんど病気?(笑)
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そしてどの生き物達もイキイキとして見えるのには、過去に紹介した旭川動物園に相通ずるものがありましたが、やはり仕掛けがありました。イルカの水槽前にあった解説には、空中に吊るしてあるボールをイルカが触ると、水が落ちてくる装置が組み込まれてあり、これで遊ぶ事で平素よりイキイキとした姿を見せるとのこと・・・
そういえばペンギン舎の天井からはなにやらユキ/ミゾレが常に降り注いています。
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という事で生き物系はそれなりに色々と見てきたのですが、正直感動しました。生き物達の動きを、本当にきめ細かく見る事ができて、流行りの人気のある動物を見るのではなく、生き物をみるってこうでなくちゃ・・・という感じです。

ひとつ苦言を呈するとすると、その魅力が発信できてない!という事です。2人ほどスタッフに声をかけてみましたが、どちらもわりとその状態を当たり前に感じ、且つ他の巨大水族館にはかなわない・・・的な感覚をもっている雰囲気を感じました。アクリルガラスの展示を含め、非常にきめ細かく見る事ができる良いところだと伝えると、「そうですかね・・・ちゅ◯◯水族館は90Cmのアクリルをつかっているくらいで、うちはそれほどすごくないですよ・・・」といった感じ。正直もったいないなあと。せっかくポスターまで作ってるのだから、ポイントとしてしっかり発信すれば絶対に効果があがるのに・・・。やはり内側からみると「強み」は捉えにくいものなのでしょう。色々ご苦労はあるのだと思いますが、顧客目線で非常に魅力的だったので、是非頑張って欲しいと思います。応援してますよー(^^ゞ